星とダイヤモンド

ももいろクローバーZさんの曲について語るブログ

MOON PRIDE

ももクロさんの曲について語りたすぎてとうとうブログをつくった。

 

そもそも、ももクロさんの曲の音楽性云々については音楽に詳しいノフがすでにたくさんいらっしゃるので(検索するとわらわら出てくるし大抵意味わからんぐらい詳しくて凄い)私の出る幕はないのだが、これだけはみんな知ってる

ももクロちゃんの曲、とにかく良い

じゃあなんで音楽に詳しくない僕たち私たちもこんなに好きなの?ってなる。

前提として、ももクロちゃんの曲にはたくさんの方が携わっている。まず全知全能の神という名の宮本純之介。そして元祖の神ヒャダイン。さらに女神只野菜摘さん、新世界の神invisible mannerさん.....あげきれないほどの神がいらっしゃる....おお....

基本的に曲を作っているのはこの方たちで、ももクロちゃんは歌いながら踊るだけです。音楽性云々で語るならここまででいいんです。だがすべてはその後に集約されている。その後、ももクロちゃんが歌って踊ることで曲の良さが天元突破するよう作られている。そこに意味がある。もう当たり前のことですけど。

 

ももクロちゃんは今年で10周年を迎えた。私がファンになった2012年、ももクロちゃんがひっきりなしにテレビに出ていたあの頃、口コミでじわじわとブレイクしていったももクロちゃんにはやたら『良さ』を語る自称モノノフの芸人さんがいた。それを聞いて番組の司会者がドン引くみたいな流れが作られてた時期があった。一過性のブレイクかと思われてたんでしょうねそのころは、ざまあみろ

それはそれでいいとして、当時その様子を見て私はめっちゃやきもきしていた。自称モノノフ芸人さんの語りから、ももクロちゃんの『良さ』というものが全然伝わってこない。

でも最近放送された、アメトークでのノブさんや金田さんたちのちょっともどかしくてやきもきしてしまうプレゼンを見て、あ、これ私らでもこうなるよな~って思った。誰より芸人さんたち自身がめっちゃやきもきしてそうだったから。わかるよ。一言ではとても言い表せないもんな。わかるよ。

やっぱりkwkmさんのプロレスや「全力感」とか、物語性だとかいろいろ言われても、それもわかるけど、結局のところ、曲じゃね

とりわけももクロちゃんはライブが中心のアイドルなので、特にそうだと思う。ももクロちゃん自身、何度も何度も歌っていくから、歌詞の言葉がすごくしみ込んでるんじゃないかと思う。永遠の目標になった「笑顔の天下をとる」だって、ピンキージョーンズの一節からだし、そもそも「笑顔」というワードはももクロちゃんの曲に一番出てくるじゃないですか。

そのももクロちゃんの言葉がまた新たな曲を作る道しるべにもなって、どんどん道が作られていく。ももクロちゃんの曲こそももクロちゃんの道そのものなんだと私は思うんですよ。だから今ももクロを知らない人がいたら、まず曲を聴いてほしいといいたい。

 

だから私はMOON PRIDEを語ります(いきなり)

まず歌詞

 

MOON PRIDE
あなたの力になりたい
涙は頬を伝い 瞳は紅く燃える
稲妻のように激しく 誰かが愛を叫ぶ

例えどんな 暗闇でも 一人じゃないよね?
私達を 照らす Moonlight
嗚呼 女の子にも譲れぬ矜持がある
それは 王子様に運命投げず 自ら戦う意志
Shiny Make Up 輝くよ 星空を集めて
ただ護られるだけの か弱い存在じゃないわ
悲しみの波に揺られ 怒りの焔(ひ)に灼かれても
稲妻のように眩く 永遠(とわ)の愛を誓う
例え今は 離れてても 独りじゃないよね?
私達を 繋ぐ Moonlight
嗚呼 女の子には無敵の武器がある
それは 弱さに寄り添う眼差しと 全て受け入れる強さ
Shiny Make Up 煌めくよ 星空に抱かれて
時を超えた絆が 私に勇気をくれる
恋しくて 切なくて 泣きたくなるよ
会いたくて 淋しくて 駈け出しそうな恋心(ハート)
この広い宇宙で 何度生まれ変わっても
あなたに恋をする
Shiny Make Up 羽ばたくよ 星空の彼方へ
罪が廻る世界でも 未来を信じられる

だから
Shiny Make Up 戦うよ 星空を纏って
新しい伝説が 今ここから始まる
La La Pretty Gurdian SAILOR MOON

 

www.youtube.com

 

言わずと知れたセーラームーン10周年記念のシングル。

えっこれ2014年??4年前??早いな

私はSpotifyユーザーなんですが、Spotifyでは一番聴かれている曲。世界中にセーラームーンのファンがいるからですね。もちろんこのつべもコメが世界中から寄せられてます。

ももクロちゃんはタイアップ曲に関しては作品世界に全力で寄せていく。だがももクロちゃんの曲としても成立する。そこがすごい。好き。

歌詞を見ていくと、ひたすら「戦う女の子」の姿が見えてきます。

嗚呼 女の子にも譲れぬ矜持がある
それは 王子様に運命投げず 自ら戦う意志

ただ護られるだけの か弱い存在じゃないわ

嗚呼 女の子には無敵の武器がある
それは 弱さに寄り添う眼差しと 全て受け入れる強さ

Shiny Make Up 戦うよ 星空を纏って
新しい伝説が 今ここから始まる

優しさと強さがうかがえる歌詞。いいですね。

とくに「ただ護られるだけのか弱い存在じゃないわ」いいですね。好き。

そしてこれを歌うももクロちゃんがもれなく尊いくらい可愛い。うちの子たちみんな顔が可愛い。知ってる。

 

「強さ」っていうのは安易に「かっこいい」と結び付けられがちだと思うんですけど、果たしてそうだろうか。前に、なんかの雑誌で「かっこいいと言われると嬉しいけど可愛いと言われるのはなんか嫌だ」と言っていた男性を見たことがある。

それはおそらく「かっこいい」を「強い」、「可愛い」を「か弱い」と結び付けて考えてるんですね。たしかにかっこよく君を守るとかなんとか歌い上げる曲はたくさんあります。

だけど何から守ってくれるん?みたいなのある。それ分かってなかったら元も子もなくない?分かってます?

 

この曲の素晴らしいところは、「可愛い」は「強さ」だとはっきり言って、そういう曲を蹴散らしてくれているところだ。メイクアップして輝くことを「強くなる」とはっきり言ってくれている。そして弱さに寄り添い、全てを受け入れて自分を信じることを無敵の武器だという。

これまでの「強さ」って、自分以外の他者を守れるか否かみたいな指標で捉えられてきたところがある。でもさ、自分守れてなかったら意味なくない?

自分を守るものって、現代的に言えば自己肯定感なんですけど、それはもう自分の弱さも全て受け入れて生きていくことじゃないですか(ちょっと語弊もあるけど)。Twitterとかでもよく言いますよね。

 

でもこの曲は強さだけでなく、不安もいっぱい歌われている。

例えどんな 暗闇でも 一人じゃないよね?

例え今は 離れてても 独りじゃないよね?

恋しくて 切なくて 泣きたくなるよ
会いたくて 淋しくて 駈け出しそうな恋心(ハート)

 

PRIDEっていうのは一見「誇り」という意味ではあるけれどもじつは「高慢、自尊心」などの意味のほうで使われることが多い(はず)。古典小説として名高い「高慢と偏見」(pride and prejudice)もこの意味ですね。ちなみに「高慢と偏見とゾンビ」という映画は面白いので観てください。

とにかく不安でいっぱいなのだ。心ん中は。だってこの歌詞見ると今この子(たぶんうさぎ)独りなんですよ。

信じてるんですよ。遠く離れたところにいる人(タキシード仮面)を。

自己肯定感というのは、自分の弱さもすべて受け入れて自分を信じる力のことで、それは他人を信じることにもつながる。自分に言い聞かせているのです。可愛くあれ。自分を信じろ。

 

で、ももクロちゃんがこの曲歌うんですよ。説得力ありすぎじゃないですか?

あんな自己肯定感の塊で可愛いの権化が、この曲に合わせて歌って踊るんですよ。最高。好き。特に私の推しなんですけど、可愛さで人を殴るところがあるのでこの曲はあーりんのために作られたといっても過言ではない(ももクロの曲です)

 

ただ一つ不安があるとすれば、この曲はめちゃハモリも多くて歌が難しいぶん、これからお蔵入りになってしまうのかなという懸念がでかい。振付も5人ならではの部分が多いし。

 

でも、ずっと第一線で走り続けるアイドルを目指すももクロちゃんにとって、絶対道を開いていってくれる曲の一つだから、歌ってほしいな~と思う。頼むで。

 

『MOON PRIDE』[セーラームーン盤(CD+Blu-ray)]